【endr腐】23歳男子とセックスをするには 14歳男子より

注意書き

ラセタバです。

※タバサとセックスしたいラッセルがしょうもないところで奮闘する話です。

セックスという単語が出てきますがR-18要素はありません。



「セックスしよう」と言った。

「ごめんな」と彼は答えた。


『23歳男子とセックスをするには 14歳男子より』


「…おかしい。」

はあ、とため息をつく。


「どうしたの?」

 ガーデニアが床を見つめる僕の顔を覗き込んだ。

今日はガーデニアが創作料理の試食を僕に振る舞ってくれた。

ガーデニアの手料理はさすがのものでいつ、何を食べても美味しい。


 お腹がいっぱいになったところで彼女がコーディと一緒に薬草を摘みに行ったとか、閑照先生のところのでりばりゅうのしっぽにリボンをつけて遊んだとか、無邪気に近況を話してくれた。

その近況の中に「そういえばね、タバサのフードにこの前毛虫を入れたらすごい顔で驚いていて面白かったー!」とタバサの話題を出したところで僕は胸がズキッとなり思わず黙ってしまった。


 先日、タバサにセックスの誘いをした。


 いつからか僕はタバサを見るたびに体が火照ってしまい、どうしようもない。これは何だろうと悶々したところ自分の中で答えが出た。


‐体の関係を持ちたい。


 この答えが分かったときにすぐさま父親と母親のだらしない姿を思い出したが、この思いがどうしても止まらなかった。

いや、でもここは所詮夢の中なのだ。

ちょっとぐらいそんな体験をしてもいいじゃないか。夢の中だったら何でも思い通りになる。そう、タバサの思いを操ることもできるし行為に及ぶことだって出来るのだ。

嫌な顔なんて見ることなく、それこそ「合法的に」「お互い了承を得たうえで」セックスができるのだ。


 だから軽い気持ちでタバサを誘ったのだが、即断られた。

何でだ!ここはハッピードリーム内だ!なんでも出来るはずだ!


 しかし断られたのは事実だ。しょうがない。もっと強く念じてみようか。想いはきっと届くはず…!

そんなことを考えていたらガーデニアに心配されて今に至る。


「ラッセル、さっきから調子が悪そうだけど、大丈夫…?もしかしたら今日の料理駄目だったかなあ…。」


 しょぼん、と笑顔がなくなる。そうじゃないんだ、ガーデニア。僕は弁解とともに悩みを打ち明けた。


「タバサとセックス!?」


 家中に響き渡る声。ちょっと、もう少し抑えてくれないかな。

まあ、引かれるんだろうなあとぼんやりと窓の外を見ていたらガーデニアは目を輝かせていた。


「え、ラッセル!!好きな人がいたんだね!そんないつも何考えているんだか分からない顔してこのこの~~!」


 何気に失礼すぎるだろ。


「しかしタバサか~。確かに使い勝手はいいしからかうのは面白いけど、なんか意外だなあ」


 もっと失礼だ。


「もっと落ち着いた人がタイプだと思ってたんだけど…町長とか!」


 ナチュラルに男の人をチョイスしてくるあたり偏見のなさが分かってちょっと嬉しかった。でも仮にぼくがザクセンさんのことを好きだったら刺される。確実に刺される。ミレイユさんに。


「それでセックスをしようと告白したんだね!だいぶ飛んだね!過程が!」


 そうなんだ。先ほども言った通り、ここは僕の夢だ。何でもできる。あと付き合うとか正直まどろっこしい。セックスして愛を育んでいきたい。


「じゃあさ、ラッセルが女の子になればいいんだ!」

 は、と答えるより前に彼女はクローゼットから可愛らしい服を取り出す。ノースリーブのフリルのついた白のワンピース。


「タバサは女の子らしいほうが好きかもしんない!!」

 まさかの女装の提案。もしかしたらガーデニアは天才?そうくるか!発想の転換ね、なるほど。


「でも僕おしゃれの仕方なんて分からないよ…。ましてや女の子の服なんて着たことないし」

だいじょーぶ! 胸をポンッと叩いて誇らしげな顔をする。でも気合いを入れすぎたみたいで「うえっ ゲホッゲホッ…苦しい・・・。」と咳き込んだ。

ねえ、大丈夫?前言撤回するね。


「とにかく!女の子のおしゃれなら私にお任せあれ!実は意外とメイク用品持ってたりするのだ~!」


 見てみて実はナチュラルメイクしてるしクリアネイルもしてるんだよ。とフフッ

と笑った。あとはラッセルは私の思うがままにされるがいい~~!そう答えるとメイクボックスを取り出した。

 30分後、鏡の中には美少女がそこに立っていた。いや、違う・・これは・・!


「出来たー!!ラッセルめっちゃ可愛いよ~~!元の顔立ちが綺麗だからすぐ完成しちゃった!ストパーをかけてガーリーメイクをしてアクセサリーをつけて・・うん!」

「完璧!!」


 2人、目を合わせて一緒に声をあげた。すごいすごい!料理だけじゃなくて実は美容系のセンスもあるんだね!


「可愛すぎる・・・、僕。世界がさらに輝いて見える・・・!」

「そんなにも喜んでくれて私は嬉しいよ~~!結構わたし女子力の塊かも!」


 ニコニコしながら僕をまじまじと見る。

 ストパーをかけたおかげで髪はセミロング、白いワンピースにベージュのカーディガン、小ぶりなネックレス。まさに「清純」系だ。


「これならタバサも受け入れてくれるかもしれない…。」

 そう呟くとグッ!と親指を立てた手を僕のほうに向けた。

「やれることはやった!!今度は君の頑張りしだいですぜ!!」

そして背中をぽんっと押した。

うん、がんばる。ありがとう、ガーデニア。


 ガーデニアの家を後にする。僕の姿が見えなくなるまで手を振ってくれた。いい友達を持った。


 タバサの家に着いた。この扉を開けたらいつものようにタバサが出迎えてくれる。

胸がいっぱいになる。


 勇気を出して扉を叩いた。


「タバサー!!」

「ラッセルか?なんだかいつもより全然元気だな。入っていいよ。」


 ガチャリと扉を開ける。瞬間、タバサの目が丸くなる。


「え、え、えっ……誰?」

ラッセルだよ、と答えると更に驚いた顔をしてみせた。

「いやいやいやちょっと待って 頭の中でまだ処理できてない……。」

うーんうーんと唸ると、ふう・・・と深呼吸をしてみせた。


「落ち着けー落ち着け―・・ラッセルと俺・・。」

 僕は落ち着いてるけど?


「わかった!変なものを食ったんだろ!ガーデニア珍しく料理失敗したんだな・・あ、それともアイツにいたずらでもされたか?まったくアイツは人騒がせな・・・」

「違うよ!!!」


 自分で思っていたよりも大きな声を出してたようでタバサがビクッとする。


「そうじゃない!そうじゃない!!僕は・・・!」


タバサが好きだからセックスしたい!!!!!!!


僕の声が部屋に響き渡るとシーンとなった。


「え。」


「お前、あれ冗談じゃなかったの?」

「本気だよ!!!セックスしたい!!!」

「セックスセックス連呼するのはやめよう、14歳。」


 はあとタバサは一息つく。


「まあな、お前がふざけるとは思えないもんな。性格的に。

じゃあその女装も本気ってわけか。まあ確かに結構俺のタイプ・・いやなんでもない!」

 そう言うと更に続ける。

「で、何だ?

23歳の男とセックスしたい理由って何なんだ!?そもそもいろいろ飛ばしすぎじゃないか!?」


 あ、ガーデニアと同じことを言ってる。


「そもそも男同士だし、ていうかお前14歳だろ!?そもそも女の子ともしたことないだろ!?」

「女の子とのセックスのやり方は知ってる。だってタバサのえっちな本を見たから。」

「あああああああ!!!なんかエロ本の位置が違うと思ったら!!!」

「男同士はきっとその応用編」

「いやそれは知らんわ!!」

 

 今日のつっこみはだいぶキレッキレだ。


「それにしてもさ、本当、セックスは早いと思うなー?お兄さん、セックスしようって言われたときホントびっくりしたからな!?」


だってさ、だって・・・。


「セックスすれば子供が出来るんでしょ……。」

「!……お前なあ……。」


 一息ついて、でもな、と続ける。


「でも、俺はお前のこと好きだよ……

お兄さんとしてじゃなくてその……、」

「……!!」

「お前さ、いつもさ、こんなちっちゃいのに頑張って仲間を助けるために体張って戦っちゃったりしてさあ……俺なんかよりずっと度胸あるしすごいよ。

そういうの見てたらお前のこと尊敬してそれから、


……気が付いたら目で追っていた。」


 夢の中じゃ。

僕は息を呑む。


 最初は夢の中ではなんでも出来るし望んだことはなんでも叶うと思っていた。

でも実際はそんなんじゃなくて一回断られたりした。

そのあとは思い通りにはならないと分かって今回は覚悟をしていた。


 嬉しくて泣きそうだ。


「本当?」

「本当。」

「本当に本当に本当?」

「そうだ、本当だよ。」


 タバサはにっこりと優しく笑う。

ああ、僕は君のその笑顔が好きだ。答えるその声が心地が良くて好きだ。


「ただなー」

 タバサはうーんと腕を組む。

「お前ちっちゃいもん 男同士とかそういうの以前にお前の体が心配だし…」

「えっ」

「えっ」

「タバサが女の子になるほうでしょ?」

「は、 えっ ちょっと・・・。」


 タバサを押し倒し馬乗りになる。


「僕が気持ちよくしてあげるからね…。」


 そうして僕は女の子の格好をしながらタバサを女の子にした。

セックス後、タバサは泣いていた。


「正直、どうだった?」

「悲しいことに、すごく、気持ちよかったです…。」


 その後ガーデニアに結果を報告しに行った。

そうするとやったね!と笑顔で喜んでくれた。


 僕はまたタバサを犯したいなって思いました。


「作文かな?」

 ガーデニアはそうポツリと呟いた。


~HAPPY END~

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