2回プレイしました。
初見と2回目、それぞれで違った感想を抱いたので記します。
●初見
最初に全体の感想を言います。
冗談じゃなく吐きそうになった。
比喩ではない、何かがこみ上げそうになった。
世界観が異常。
思っていた以上にゲームの世界が最悪だった。
荒廃した世界だとは思ってたけれど…。
始めの方から「これは世界が壊れていくゲームなんだろうな」って察してはいました。
(せがわさんのことだから…って色んなパターンを考えてた。)
ベッドを調べると主人公の意識が画面と共に揺れる演出がすごい。ゾワッとした。
この演出はゲーム中毎日起こるんだけど、回想が段々と具体的になっていくのがよかった。
写真を調べると妻と娘のことも分かっていく。
【「いつも通り」にやること】なんだけど、最初なにすればいいのか分からなくて戸惑ったな。
下にイラストでやること描いてあるけど、具体的にどうすればいいのかなあって手探りで。
でもやることは本当にシンプル。人間として最低限のことだ。
それが続く。でも崩壊していくのはちゃんと分かる。もうすでに2日目くらいで。
鳥が道端で死んでたの、ウウ…。死体を持ってお墓を作って祈るのがいい。
その祈りは、最後に妻と娘がどんな状態なのか判明したときに大事な行為だったとより分かるからだ。そして、最終的には妻と娘のお墓も作って命を弔った。
食べ物と薪がそれぞれ妻と娘だったのにショックを受けて、先にも言ったけど冗談じゃなくて吐き気を催しました。
また、その異形と化した妻と娘の姿がしんどいのはもちろん、「モノが襲ってくる」という世界がかなりキツかったです。
人間や災害ではない、全てがバケモノだという世界。
しかし、その絶望的な世界に、最後白い鳥が木に止まったのに救いを感じました。
とっくに薬が切れている中、"正常"に見えた鳥はきっと男性に生きる希望を与えたのでしょう。
●2度目のプレイ
結末がわかっている状態でプレイして、最後に近づくにつれて胸がギュッと締め付けられました。
終わった頃には呻くことしかできなかった
「Daddy,I love you」
妻と娘の声が聞こえ、それに堪えている男性のアニメーションで「ああ……」としか言えませんでした
このゲームのドット絵のアニメーションが素晴らしいことに2度目のプレイで気づいたのです。
吐き気を催した初見とは違う。
ラストで彼の心情を思うと辛かったです。
でもやっぱり希望の白い鳥が救いだと感じられて本当によかったな。
●最後に
せがわさん作品の中で一番ショックを受けたのはミノニヨクシティでした。
そして同じように、このゲームは「自覚してはいけない」
エンドロールも段々と荒廃した世界になっていきますが、As usualは既に荒廃した世界を見ないようにしている。
エンドロールよりミノニヨクシティ成分が強いなと思いました。
実際はせがわ作品がミックスされていましたね。
30分ほどの短編でせがわーるどを濃厚に体験できたの、本当に良かったです。
そして、このゲームは繰り返しやって欲しいなとプレイヤー側からして思いました。
結末を知った上でのプレイでは感じ方が違ってくると思います。
本当に素晴らしいゲームでした。
せがわさん、ありがとうございました!
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