かくして私は鬼門ノロイに惹かれたのだ。

※T1ノロイエンド、T2エンドネタバレあり。※


鬼門ノロイが好きです。どうしようもなく好きです。


ノロイちゃんの手作りお料理を食べたい。

手向神社で巫女姿で掃除するノロイちゃんに遭遇したい。

心霊スポットで肝試ししていたらノロイちゃんに見つかって叱られたい。


鬼門ノロイの夢女子をやらせていただいている。

とはいっても、恋愛的に付き合いたいとか結婚したいとかの類ではない。

『広義』夢女子だ。

恋愛的な意味じゃなければ夢女子じゃないよ、って言われるかもしれないけれど関わりたいのは事実である。

表しやすいために『夢女子』という単語で自分を紐づけよう。


最初は鬼門ノロイ(以後、愛を込めてノロイちゃんと呼ぶ)に全くのノーマークであった。

せがわさんのブログで見たときに惹かれたのはローランドとアダムスであったし、プレイしてからもノロイちゃんに特に惹かれることはなかった。

というのも、私は闇が深いキャラにゾクゾク興奮するタイプであり、ノロイちゃんの招集された理由やその環境等に深くは興味を抱かなかった。

ローランドの親密度会話の変化に興奮し、またクレヨンちゃんやナナシの壮絶な過去話に気を取られていたのである。

(1周目のパーティーはローランド、クレヨン、ナナシと特に闇深いキャラたちの組み合わせだった。)

そして、ニコニコいつも笑顔でありながらも発言がぶっ飛んでいるアダムスに惹かれたりもしていた。最初からマークしてたし……。


正直に言う。ノロイちゃんにここまで惚れこんでしまった決定打のものはない。

じわじわ私の心を侵食していった。

それでも思い当たる節と言えば2つある。


①コーロラ本を作成する際にノロイちゃんをストーリー進行において重大な役割を持たせた。

②アダムスとのクソガキムーブなやりとりにキュンときた。


①が大きいかもしれない。

私が出したコーロラ本は百人一首をテーマにした内容であり、日本人をモデルにした彼女に解説役を任せたため登場ページ数が多くなった。

正直、主人公にしたローランドや片思い相手のコーラルさんの次ぐらいに出番が多いのではないか?

このような言い方はいささかよくはないかもしれないが、彼女は『舞台装置としての役割』を全うしたのである。

また、ノロイちゃんの容貌は私にとってとてもとても描きづらいキャラだった。

正直髪の毛の構造を公式サイトと睨めっこしていてもイマイチ理解できなかったし、着物を描くのも得意ではない。

公式サイトと睨めっこしながら漫画を描いた結果、原稿を進めていくたびに愛着を持っていった。

つまり、『単純接触効果』のようなものだ。相手に向き合えば向き合うほど好きになる。


②については、原稿の息抜きにしたおまけ部屋が主な理由である。

ToH制作中の記事を見ていたころから好みであるアダムス。プレイしていても大好きなままのアダムス。

めっちゃアダムス好きやねん、私……。しら星でコルメくんが好きなあたり察してほしい。笑顔でナチュラルにやばめなやつが好みなのだ。

(※なお、しら星をやった人は分かると思うがコルメくんは自ら経営している肉屋とその星の環境のせいでやばく見えるのであり、言葉遣いが丁寧で気さくな青年である。)


アダムスのぶっとんだ言動に突っ込んでいく人はミラさんぐらいだろう……と思っていたら、ノロイちゃんもいた。アダムスと同じ悪戯好きで肝が据わってる少女だ。

おまけ部屋で、とちゅうくんと仲良くしているアダムスとノロイちゃんを見て心臓がギュンギュンした。か、可愛い……!!

そしておまけ部屋を一通り堪能した後は、全員の親密度上げに勤しんだりT2を同時進行するのであった。


ノロイちゃんと会話をしてみて思ったのは、「純粋!」なのである。

難しいこともあまり考えないし、楽しそう~~!って思ったことにはニコニコして興味を持ち、素直なコメントを残す。

実はT2進行上での相棒だったりする。一緒に旅をするごとに愛おしくなっていった。

自由気ままで素直で、一緒に旅をしていて本当に癒された。T2目指した上のパートナーなのは本当に自分が最悪なプレイヤーすぎるが……。


また、同時進行でしたT1データでの親密度上げで彼女の環境や神主さんやイノリちゃんへの思いを知り、素直になりたいのになれない彼女に愛おしさを感じる。

そしてイノリちゃんが「実は……」の存在であると知った時、切なさで沈黙した。なんか、知ったとき何も考えられなかった思い出がある。

神主さんと仲良くなりたい、手紙が早くほしい……そんな会話も聞きながら彼女の願いを叶えたいと思った。

※T1エンドを見る前にT2でノロイちゃんを自らの手で倒しました。本当に最悪だと思う。親密度Cの状態で倒しました。※


コーラルさんとノロイちゃんとの親密度会話だけじゃなく、アダムスやミラ、ローランドとのハノイ同士の会話も可愛かったー!

怨霊つきまくりのローランドに吐き気を催したところはちょっと面白かった。こんな関わり方も面白いよね。


そしてT1を迎える。

彼女関連の会話をほとんど回収したうえで。


泣いた。


私はノロイちゃんエンドの前にナナシエンドで大泣きしたんだけど、ノロイちゃんエンドでは静かに泣いた。

幸せな世界線の彼女を知って泣いた。

T2での悲惨な状況を知っているからこそ、よかった……!ってなった。

※繰り返すが、T2で彼女に手を下したのも私です※


全員のエンドを見た上で、ノロイちゃんのエンドは特に描写が詳しかったと思う。


ノロイちゃんが、「まるでお前はご神木のようだ」と称えたコーラルさんに実際の手向神社のご神木を見せるシーン。

イノリちゃんの姿はノロイちゃんでさえもう見えず心配になるが、コーラルさんが「きっとイノリちゃんは君と神主さんが本当の親子になれて安心できたんだよ。」と言うシーン

神主さんが焼きいもをコーラルさんとノロイちゃんにご馳走するために呼んだシーンで「お父さんが呼んでいるのだ!」と、実際に神主さんと親子のようになれたのが分かったところ。


そして最後のノロイちゃんのスチル。

「イノリの墓参りに一緒についてきてくれないか?あたしがまた寂しさで押しつぶされないように。」

横顔でコーラルさんに微笑む。


完璧すぎるエンドだ。


わたしはノロイちゃんと一緒に過ごしたことで親子の絆物語をより実感を持って見ることが出来たのだ。


・同人誌でノロイちゃんをストーリー進行上で重要な役割を持たせたこと

・もともと推しであるアダムスとの関わりが多く、やりとりを見ているうちに愛しさを感じたこと

・一緒に旅をしたこと

・最高のルートエンドを迎えたこと


かくして私は鬼門ノロイの虜になったのだ。


ToHはプレイヤーの数だけキャラクターとの思い出がある。推しもみんなそれぞれだ。

こんなにも魅力的なキャラクターたちを生み出してくれた作者さんのせがわさんには感謝の気持ちでいっぱいだ。



ノロイちゃん、好きだ……!

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